グリーンターラー。緑多羅菩薩とも。金剛界曼荼羅では北に位置する五仏、アモーガシッディ(不空成就如来)の妻と言われます。左手に半分ほど開いた蓮華、または青色の長い花びらの睡蓮をもっています。ホワイトターラーの反対、観音菩薩の左目からこぼれ落ちた涙から生まれたとされます。チベットでも大変愛されている菩薩様で苦しむ民をすばやく救済すると言われています。主材、銀。大きさ約94mm。※現地などでは純銀と称して流通していますが、銀は金同様軟弱な金属の為、銅などを混ぜることにより形状を保つよう工夫されております。世界基準となる92.5%の銀含有量ですと、細かな彫刻や形状の保持が難しいため、チベット密教彫像の世界では古来より80~86%程度に含有量を抑えて作られるの常識となっております。