如来にはならずこの世の生きとし生けるものが悟りを得るまで救済の修行を続ける菩薩として日本でもなじみの深い観自在菩薩。その観自在は様々な姿をとりますが本品はその1つの姿である六字観自在菩薩(クァーシェリィ/シャダクシャリー)。六字はマントラ(真言)である「オムマニパドメフーム」という6節が神格化された菩薩。4本の腕の1対の右手には数珠、左手には蓮華を持ち、もう一対で合掌をしています。本品は内部にマントラが書かれた経文が収まっている貴重な品。チベット民族の思いと歴史の詰まった逸品です。1800~1900年代。チベット。主材、銅。大きさ約140mm。